Zoom

Case Study

Zoom社が市場を拡大するにつれ、既存のサブスクリプション管理プラットフォームでは、カスタマイズ性、レポート性、価格やパッケージの柔軟性などのニーズに対応できなくなっていました。Zoom社のビジネスオペレーション責任者であるSunil Madan氏によると、「制御不能に陥りそうだった」と、完全に拡張不可能な状態を語っています。

Company:
Zoom
Industry:
The Customer

Zoomはビデオ/Web会議サービスのリーディングプロバイダーです。

The Challenge

成長を維持しながら、自社のビジネスを複数のチャネル経由で、複数の製品ライン、複数の地域に拡大すること。

The Solution

Zuoraのプラットフォームが、Zoomの成長に対するいくつもの取り組みをサポートし、同社が必要とする運用のバックボーンを提供します。

The Benefits

2016年、Zoomは利用時間が前年比で215%増加したことを発表しました。2017年までに、650,000社がZoomを利用しました。

「Zuoraが与えてくれる最大のメリットは、デリバリのスピードです」 ​- Zoomビジネスオペレーション責任者、Sunil Madan氏

クラウド型Web会議サービスのZoomは、2011年にCiscoとWebExの元エンジニアによって設立されました。2013年2月に提供開始すると、瞬く間に全世界で20,000社以上の企業と1,400の教育機関に広がりました。

当初、テクノロジー企業や高等教育機関が早期にZoomの技術を受け入れて採用し、オーガニックに成長していきました。

Zoomのプロダクトマーケティングを担当するJanelle Raney氏によると、「フリーミアムは常に大きなドライブエンジンでした」と話します。ここから有料アカウントへの転換を促しています。Zoomはコラボレーティブなプラットフォームなので、自然とバイラルな成長に向いています。誰かが新しい人をミーティングに招待するたびに、その人はZoomを知ることになります。

しかし、口コミによる成長によってコントロールできない可能性もあります。Zoomは成長するほど、その成長に戦略的に対応する必要がありました。そのためには、適切な基盤が必要でした。

中堅からエンタープライズ企業を中心にした市場に移行したことで、既存の課金請求管理ビリングシステムでは顧客のニーズに対応できなくなっていました。Zoomは見積もり作成ソリューションを持っておらず、非効率的なMS Word文書やスプレッドシートに頼っていました。Zoomビジネスオペレーション責任者のSunil Madan氏によれば、「まもなく制御不能に陥るところで、まったく拡張できる状態ではありませんでした。」

中堅企業やエンタープライズ企業の顧客に働き掛けるには、もっと多くのものが必要でした。もっと多くのカスタマイズ機能、もっと多くのレポート、もっと多様なプラン、もっと簡単な割引の手法が必要だったのです。さらに、大企業が持つ独自の要件には、Zoomの以前のビリングシステムではサポートできないものがありました。そのため、Zoomは一企業として成熟するための支えとなるプラットフォームソリューションを探し求めました。

そして導入したのがZuoraです。

2015年、Zoomはわずか4か月でZuoraの導入を完了しました。それ以降、急速な成長を遂げ、業界から大きな賛辞が送られました。それと並行して、Zoomを10億ドルの価値があると見たSequoiaから、追加の大規模な融資ラウンドを得ることができたのです。

Zoomの成長をサポートするZuoraの機能は以下のとおりです。

  • 価格設定とパッケージ化の柔軟性。Zoomは、取引数や取引あたりACVを増やすための、カスタマイズ版の製品を設計できます。
  • 顧客の使用状況に関する深い洞察。アップセルの機会を捉え、戦略的なアップセルパスを設計し、実行することが可能です。
  • S顧客満足度を高め、コンバージョンやアップグレードを促進するために必要な、オンラインアカウント管理やセルフサービスの様々なオンライン決済手段をサポート
  • Zuoraのエンタープライズ向けマルチエンティティ版。Zoomにとっての戦略的優先課題である、今後の世界進出の鍵になります。

素晴らしいサービスと戦略的な成長の結果、顧客、ジャーナリスト、アナリストの誰もがZoomのサービスを賞賛しています。2016年11月、Zoomは利用者数が前年比で215%増加したことを発表し、Gartnerの「Magic Quadrant for Web Conferencing」のリーダーに選出されました(Raneyによると、Zuoraのインフラはこの受賞の「決定的な要因」だったそうです)。 さらに2017年1月には、シリーズDで1億ドルの資金を調達し、OktaはZoomを自社プラットフォームで最も急成長しているアプリとして発表しました。

Zoomは急速に成長しており、それと共に、前に進み続けるために必要となる販売、マーケティング、ビリング、オペレーション、財務からの要求も増えています。言うまでもなく、Zoomを信頼している650,000社を超える企業からの要求も。これらの厳しい要求に応えながら、Madan氏はこのように言います。「Zuoraが与えてくれる最大のメリットは、デリバリのスピードです」

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