Visma Software International AS

ケーススタディ

「旧態依然とした社風から脱却することが、当社の最初のステップでした。Zuoraを導入した、新しい「Visma.net Financials」スタックに移行した今、次なる段階に進む準備は整っています。今後は、より多くの商品・サービスをSaaSに移行し、広範なVisma商品群を他の商品・サービスと組み合わせて、Visma |​ Raetを人事関連のワンストップショップにすることを目指します。」 – Visma |​ Raet 財務・IT担当ディレクター、Tom van Dael氏

会社:

Visma Software International AS

業界:

Corporate Services, High Tech

顧客

Vismaは、民間および公共セクター内の約100万社の顧客に基幹業務ソフトウェアを提供する欧州の大手サプライヤーで、2019年の売上高は2018年比32%増のNOK15,028Mを達成しました。

挑戦

新規に買収したVisma|Raetは、レガシーソフトウェアから新しいVisma.net Financialsへ移行する必要がありました。Visma の幅広い製品群との統合、ビジネス プロセス アウトソーシング (BPO) サービスとコンサルティング サービスをサブスクリプション ビジネスモデルへ移行、および規模の拡大をサポートできるプラットフォームが必要でした。

解決策

Vismaは、サブスクリプション管理、課金請求書の効率化、ソフトウェアのプロビジョニング、重要な顧客インサイトの把握、分析を実現し、Vismaの新いビジネスモデルに不可欠な要素としてZuoraを選択しました。

メリット

Visma |​ RaetはZuoraを導入したことにより、製品のパフォーマンスに対する理解を深め、製品カタログをシンプルにできた上に、サービス料金にサブスクリプションモデルを導入して、より多くの価値をお客様に提供できるようになりました。

「Zuoraでは、お客様が実際に料金を支払う商品やサービスをより明確に把握することができ、商品・サービスカタログをシンプルにしつつ、お客様にさらなる価値を提供するための従量課金モデル戦略について、情報に基づいた決定を下すことができます。」- Visma |​ Raet 財務・IT担当ディレクター、Tom van Dael氏

人材管理のためのクラウドベースソフトウェアパッケージを提供するRaet BV社は、1965年に設立されました。Visma|Raet社の財務・IT担当ディレクターであるTom van Dael氏によると、Raet社のビジネスシステムでは、クラウド化以前の技術が使用されており、「膨大な数のレガシーソフトウェア」で運用されていたそうです。しかし、2018年5月に欧州の大手基幹業務ソフトウエアサプライヤーであるVisma社に買収されたことで旧態依然としたレガシーシステムが「寿命を迎え」、業務システムインフラを最新の技術スタックに完全に移行する決断を下しました。

Vismaが買収した別の企業の一部で既に導入していたことから、Visma |​ Raetのレーダーサブスクリプション管理システムにもZuoraが採用されました。Vismaには、Zuoraと他のビジネスソフトウェアで構築されたコンピテンスセンターがありますが、「Zuoraの経常収益における知識は飛び抜けており、企業の価値を引出している」と、チームはその造詣の深さに脱帽していたと、van Dael氏は言います。

最終的に、Visma|Raetは古いソフトウェアから、親会社であるVismaのソフトウェアにうまく置き換わりました。Visma.net Financials、ProActive、Onguard、CRMはSalesforce、そしてサブスクリプション管理はZuoraプラットフォームで全て統一。これ以降、Vismaの新規買収はすでに2件増えている。目標は、市場や他のVisma企業の付加価値とシームレスな顧客体験のために、SalesforceやZuoraへの統合を備えた統合Vismaビジネスソフトのショーケースとなることです。

Zuoraを完全に導入した現在、Visma |​ Raetは、さまざまな市場やセグメントへの参入を視野に入れ、新たなGTM戦略を試験的に始める段階にありますが、信頼できるビリング・プロビジョニングシステムなしでは実現できません。

「プロビジョニングを甘く見ると大変なことになります」とvan Dael氏は警告します。「単純なコンセプトかもしれませんが、これが一番難しいのです。なぜなら、何か問題があれば、お客様は貴社の商品であるソフトウェアを使うことができません。これは大きな問題です。」Says van Dael,

「旧態依然とした社風から脱却することが、当社の最初のステップでした。Zuoraを導入した、新しい「Visma.net Financials」スタックに移行した今、次なる段階に進む準備は整っています。今後は、より多くの商品・サービスをSaaSに移行し、広範なVisma商品群を他の商品・サービスと組み合わせて、Visma |​ Raetを人事関連のワンストップショップにすることを目指します。」 – Visma |​ Raet 財務・IT担当ディレクター、Tom van Dael氏

従来のビリングシステムでは、顧客情報にアクセスするのは困難でした。Zuoraを導入することにより、現在では、「顧客情報も請求情報も一元管理」することが可能になりました。

「Zuoraを使用すれば、商品のパフォーマンスに関する知見を深めることができます」とvan Dael氏は語ります。「30~40年間使用していたレガシーシステムでは、複数の異なる価格帯や商品バンドルに対する深い知見を得られませんでした。今では、お客様が実際に料金を支払う商品やサービスをより明確に把握することができ、商品・サービスカタログをシンプルにしつつ、お客様にさらなる価値を提供するための従量課金モデル戦略について、情報に基づいた決定を下すことができます。」

過去1年間で、VismaはZuoraプラットフォーム上における新規をほぼ100%増加させています。これは、Vismaのエコシステム全体がZuoraプラットフォームにより緊密に統合されていることの表れであり、今後の展開の兆しでもあります。

クラウドコンピューティングは、引き続きVismaの成長を支える重要な要素となっています。企業はSaaSソフトウェアの利点を理解しており、その結果、クラウドコンピューティングとモバイルソリューションに対する需要が伸び続けています。2019年の年次報告書によると, Vismaは2010年以来SaaS製品に多額の投資を行ってきましたが、「クラウド企業になるべく努力してきたことが実を結び、利益を出している」と言います。具体的には、「クラウドコンピューティング部門の収益は108億5,400万ノルウェークローネとなり、総収益の72%を占めるほどに成長」しました

現在、Visma |​ Raetは、Vismaのアジャイルな新技術スタックとZuoraの価値を存分に発揮するため体制を整えています。単一のプラットフォーム、Zuoraでは、あらゆるビジネスサービスが一元化されたビリング・プロビジョニング環境に統合され、バンドルの作成やアップグレード、新しいAPIの取得、さらにはVisma製品のエコシステム全体でのクロスセルを可能にします。

リコー
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